先に結論
- 夜鳴き・徘徊は犬の認知機能低下でみられることがありますが、それだけで認知機能不全とは診断できません。
- 痛み、尿意、消化器症状、視力・聴力低下、薬、環境変化など別の原因も考えるため、動画と時刻を記録して獣医師へ共有します。
- 夜間は家具の配置を頻繁に変えず、滑りにくい動線、トイレ・水への短い経路、段差・階段への安全対策を優先します。
- 急な行動変化、強い痛み、呼吸異常、立てない、けいれん等がある場合は「夜鳴き対策」より緊急評価を優先します。
まず動画と時系列を残す
- 何時に始まり何分続いたか
- 鳴く前に寝ていたか、歩いていたか
- 同じ場所を回る、角で止まる等の動き
- 排尿・排便との関係
- 触れた時の痛そうな反応
- 食事・水・薬の時間
- 昼夜の睡眠パターン
超シニア犬の1分生活ログへ毎日同じ形式で残すと変化が見やすくなります。
認知機能の変化は「DISHAA」だけで自己診断しない
2026年に公表された犬の認知機能不全に関する診断・モニタリングのガイドラインでは、見当識、社会的交流、睡眠、排泄・学習記憶、活動、不安・恐怖などの行動変化を整理するDISHAAが用いられています。一方、診断には病歴・臨床評価と他の原因の検討が必要です。
サインの整理は犬の認知機能低下で見られる変化へ。
夜の環境はシンプルにする
- 寝床・水・トイレの位置を安定させる
- 滑りや段差を減らす
- 暗闇でぶつかる場合は眩しすぎない照明を検討する
- 階段や危険区域へゲートを使う
- 家具の隙間に入り込んで出られない場所を減らす
「鳴かないようにする」だけをゴールにしない
夜鳴きを止めるための人用薬やサプリを自己判断で使いません。原因が痛み、排泄、疾患、認知機能など何かで対応が変わるため、まず健康評価を受けます。
夜鳴き・徘徊は症状名であり、病名ではありません。急な変化や安全上の問題がある場合は早めに獣医師へ相談してください。