先に結論
- 犬の認知機能不全では、見当識、交流、睡眠、排泄・学習、活動、不安などの変化がみられることがあります。
- 2026年の国際的な診断・モニタリング指針でもDISHAAが行動変化の整理に使われていますが、家庭チェックだけで診断するものではありません。
- 痛み、視力・聴力低下、神経疾患、内科疾患、薬の影響などでも似た変化が出るため、獣医師による評価が必要です。
- 「できなくなったこと」だけでなく、いつから・どの程度・毎日か・動画で再現できるかを記録します。
DISHAAを観察メモへ変える
| 領域 | 家庭で記録する例 |
|---|---|
| Disorientation | 家具の角で止まる、出口が分からない様子 |
| Interactions | 家族への反応が以前と変わった |
| Sleep-wake | 夜に起き続ける、昼夜の睡眠が変わった |
| House soiling / learning-memory | 排泄場所や慣れた行動の変化 |
| Activity | 活動低下、目的なく歩き続ける等 |
| Anxiety / fear | 新しい不安・恐怖反応 |
これは診断表ではなく「変化を同じ言葉で記録する枠」です。
動画は30秒でも役立つ
安全を確保できる時に、徘徊、角で止まる、呼びかけへの反応、夜間行動などを短く撮ります。発生時刻、直前の食事・薬・排泄、持続時間も添えます。
別の原因も同時に見る
AAHAのシニアケアでは、食事・飲水、移動、排泄、視力・聴力、行動など幅広い履歴を確認します。急に変わった行動を認知機能だけへ結びつけず、健康状態を総合的に評価します。
夜の変化は別ページで整理
夜鳴き・夜間徘徊の記録と安全な環境調整は老犬の夜鳴き・徘徊へ。日々の変化は1分生活ログで継続して残します。
認知機能不全の診断・治療は獣医師が行います。突然の神経症状、けいれん、意識変化、急な歩行異常などは早急な受診が必要です。